学費を奨学金でまかなう前に!女性は特に注意

大学進学率と卒業までの費用を調査しました!

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奨学金の返済について

大学に進学するには結構な費用がかかることをご説明しましたが、その費用を現金で簡単に用意できる家庭はあまり多くはないでしょう。そうなると、奨学金や教育ローンを利用するということになりますが、安易に利用する前にいろいろ考える必要があります。

奨学金の返済について

奨学金も教育ローンも「借金」

現在、大学生の約半数が「日本学生支援機構(旧日本育英会)」の奨学金を利用しています。奨学金は「貸与型」の場合、返済義務のある「借金」です。これは、教育ローンとは違って、「子供が借りて、子供が返す」ことが原則となります。大学生の2人に1人が、利用している現状に、少なからず危機感を覚えます。

利用はよく考えて

ある地方在住の女性が、「子供が東京の大学へ行きたいと言っているが、仕送りまではできないので、地元の大学を考えられないのか?」と子供に言ったところ、その子供が「じゃあ、奨学金を借りればいい、卒業したら自分で返すから、友達もみんな借りるから大丈夫」と言ったそうです。この会話から分かることは、高校生の子供にとって、「友達もみんな借りる」だから「自分も借りる」といった、安易な考えなのだろうと推測されることです。しかし、その安易な考えで利用した「奨学金」は、大学を卒業したら、自分で返済していかなくてはいけません。「友達も返済するんだから、自分にだってできる」と思っているかもしれませんが、果たしてそうなのでしょうか?つい、親としても子供を大学に進学させたいがために、奨学金を利用してしまうことを了承してしまいがちですが、卒業後の将来について、よく親子で話し合うことが必要だと思われます。

シュミレーションしてみる

たとえば、「日本学生支援機構」の奨学金を入学時に50万円、仕送り代わりに月12万円を4年間借りると、総額は626万円にもなります。これを卒業してから20年間で返済するとした場合、月額約2万8000円となります。この金額を毎月返済できるかどうか、高校生にはなかなかイメージできないでしょう。そこで、両親が子供に分かりやすく説明する必要があります。
大卒の初任給は約20万円前後で、税金や社会保険料など差し引かれると、手取りは約17万円程度です。家賃や光熱費、通信費、食費、交際費と支出額を差し引いていくと、2万8000円の返済が容易ではないことが分かります。返済のために、将来のための貯蓄ができないかもしれません。また、返済中の22歳~42歳にかけて、人生において大きなイベントが予想されます。結婚や出産、住宅ローンに車のローンなど、子供の学費だって必要になるでしょう。結局返済できずに、両親が肩代わりしているという話しもよく聞かれます。奨学金を利用するまえに、これらのことをよく子供と話し合いましょう。
※国の教育ローンの場合は「日本政策金融公庫」、奨学金の場合は「日本学生支援機構」のホームページで返済シュミレーションができます。

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